自由を求めて
80代後半の男性利用者さん
好戦的で認知症もあり、一人暮らしが困難になった
当時の在宅ケアマネが手を焼き、ショート施設から追い出されて
うちに来たのは、2年前
子どもたちとは全く行き来がなく、
入居を支援してくれた息子とは10年以上会っていない状態
遠方から手続きに来てくれたのに暴言を吐き
その後は、息子さんの訪問はない
入居後は、もう一人の別の息子さんがキーパーソンになったが
訪問は数えるほど
そして今、自由が欲しいと退去の方向で動き出した
彼の望む自由は、私にはわからない
出入りも自由、自分の欲しいものは買い物もできている
人と一緒が嫌なので、食事も居室で食べたいと運んでもらっている
あえて言うなら
老いと不自由な自分を受け止める時間が追いついていない
家族には
おすすめするのは施設入所だけれど
どうしても在宅での一人暮らしを希望するのであれば
やってみても良いのでは、と伝えた
自分の人生
良いことも悪いことも
全て自分で引き受けて生きていく
2年前は、前任ケアマネが家族以上に動いてうちに来た
これからは、息子さんにしっかり動いてもらう
それまでの経緯の中で、仲が良い家族ではないと知っているが
これからの流れの中で、関係性が変わるのであれば
それも、良いこと
うまく行かなくて、本人の希望に添えない場合でも
生きている中では当たり前にあること
「俺は一番なんや。誰でも言うこと聞くんや。」
そう言い続ける彼をみて
専門職ならちゃんと引き留めろ、と言う声もあるけれど
ええんちゃう?
そう言えるくらい、今は元気なんやから
あかんかったら軌道修正して
またやり直したらいいと思うし
失敗することも許されない人生なんて
きっと面白くない
生きている限り、リスクはある
それでもやりたいと思うのなら
きちんと伝えた上で送り出す
たった一度の
自分の人生だから
